by mi8_bluesnow
|
2012年 10月 01日
10月、月曜日。 「いやあ、すっかり秋になったね。」 仕事場で、声をかけられる。 父と同じくらいの歳の、おっちゃん。 くしゃくしゃの、人なつこい顔で、話しかけてくれる。 「春だと思ったら、暑くなって、ずっと暑いかと思えば、涼しくなって。」 「うん、そうですねー。あっと言う間に、一年だぁ。」 「必ず、次の季節がやってくるなんてのは、人生の様だな。」 「いつか春がやって来るってことかな? 深いですねぇ。」 いちばん。好きな季節なんだよな。 でも、この季節が好きだと言葉にしている、その瞬間。 それは、ほんわかした暖かさか。 それとも、枯れゆく寒々しさか。 健康的に生きたい、って思います。 酔いが必要で、かつ適切に取り扱える人たちとは逆で、 僕の場合は、適切に取り扱えないので、酔いから離れて生きます。 枯れ葉の風景を、自分の何に当てはめているか? あぁ、寂しいんだな。 でも、僕の周りには、素晴らしい仲間がいるし、愛する人がいる。 その人々のあたたかい手が、視線に入らずに、いる時。 まるで、「恋人よ」を口ずさみ、公園のベンチでひとり居る様な。 ・・・本当は、声をかけてほしいんだよな。 ・・・自分の事を、理解してほしかったんだよな。 言えず、人々の目の前で、あからさまに、落ちこむ姿。 「ごめん、そうだったんだよ。理解して欲しかったんだよ。」 いつから、こんな事と、勝ち負けを結びつけるようになったのか。 プライドが高くて。 指摘されると、全てにおいてダメ出しされたような気分になる。 「ごめん、その通りだね。」 この言葉を、吐いた瞬間、僕は負けてしまう。そんな気分。 「あなたって、絶対に、自分の非を認めないよね。」 そんな風なことを、結構言われた。小学生のころから。 全ての指摘が正しいかは置いて、本当に認めなかった。 泣きながら、僕のことを正そうとしてくれる仲間もいたが、 相手が泣けばなくほど、僕は冷めていったことを思い出す。 「ごめんな。お前の言うとおりだな。」 そう返せたら、どれほど楽だったか。 そして、その仲間と、心から繋がることができたか。 自分のプライドが、激しく揺り動かされたとき。 今では、この瞬間を、自身の成長のチャンスだと捉えます。 たまに、そんな貴重なチャンスをスルーしてしまう事もあります。 「ごめん、そうだね。」って、言えない時です。 別に、ごめん、を付ける必要は無いけれど。 僕は、必要以上に相手に対し反応してしまうので、 愛をもって接してくれる相手に、埋め合わせをするのです。 「ごめんね。」って。 心が、すこしだけ、成長します。 ありがとう!!!! #
by mi8_bluesnow
| 2012-10-01 23:56
| 日記
2012年 09月 12日
とんぼ、見かける、水曜日。 先週は、前半が沖縄、後半に札幌。 少し、スター気取り。 とてもとても、貴重な経験をさせてもらいました。 まだ夏が続いているような沖縄でも、 木々のてっぺんが少し色づいている札幌でも、 とんぼを、見かけました。 さすがに、9月。 移動が大変でした・・・。 飛行機は絶対に落ちる、という信念は、いい加減捨てたい。 イチバン大切な本に書かれている、ライト兄弟のように、信じよう。 そんな事を、あれこれ考えながら乗る、飛行機。 機内のサウンドサービスで流れていた、江利チエミの曲に。 救われた・・・・・・・。 声の艶と歌詞に耳奪われ、沖縄と札幌の行き帰りに、何度聞いただろう。 「酒場にて」。 ああ、あなたは、女神だ。・・・実際に、そうだけど。 好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家にひとり帰る時が こわい私よ 何人、何組もの歌い手が吹き込んでいる、この曲。 江利チエミが歌うと、歌詞の本質が伝わってくるのは、 在りし日の、彼女の生きざまの、投影。 本当に、そうだった。 初めは、楽しく付き合っているつもりだった。 アルコールもギャンブルも。 それが、最後には、つらいのに打っていた。 そして、泣く涙も出ず、声にならない悲しさのなか、飲んだ。 怖かった。 現実が。 このように生きたい、という道を、大きく外れていること。 そこにいるのは、他ならぬ、自分だということ。 その現実を見ないために。 そんな自分じゃない自分に戻すため。 楽しくないくせに、どのくらいの時間、打ち、飲んだだろうか。 会社をクビになり、親からは今までと違う対応をされたとき、 もう、僕は、ギャンブルとお酒をやめなきゃいけないんだと、 疲れ果てた、ぼんやりとした頭で、その現実に向き合った。 なんで、あんなに辛かったのだろう。 止め始めて、時間が経つにつれ、 酒とギャンブルに耽るしかなかった、自分を知る。 けれど、僕は、まだ、「酔い」を求めていた。 ある仲間が、自分は無期懲役の身だ、と言っているのを聞いた。 本当だ。・・・あの時の僕は、そう思った。 どれだけの迷惑を掛けてきたか。 どれだけ借金をし、人が大切にしているものを奪ってきたか。 そして、どれだけ、人の心を傷つけてきたか。 それを思うと、僕は日の当たる道を歩くことなんかできない。 一生を、小さく、小さく、生きることしかできないし、 そうしなければ、またギャンブルやお酒に戻るに違いない。 寂しかった。けれど、仕方ないとも思った。 そこから始まった。 自助グループという、小さな世界で、仲間とのパワーゲームが。 しょぼい人生を見たくない僕に、せいぜい出来ることは、 他メンバーの批判や揚げ足取りで、自分を優位に持っていくこと。 グループから一歩外に出ると、僕は、道の端っこを歩く。 でも、ギャンブルやお酒を止めることって、そういうことでしょ。 信じて疑わなかった。 その考えが大きく変わったのが、アルコールの自助グループ。 東京で開かれていた、ステップの経験を語る仲間の姿。 「俺はみじめに生きたくないんだ。幸せに生きたいんだ。」 関西弁で熱く語る、彼の言葉が、僕の方向を変えた。 方向・・・しかし、実際に変えるのは、とても怖いことだった。 なぜか? ステップに取り組む、ということは、単にミーティングへ出て ギャンブルやお酒を止めるという事ではなく、 一番大切な本に書かれている通りに、プログラムを行うこと。 そのプログラムの後半。 直接の埋め合わせ。 そんなこと、できるはずがない。 今さら、どのツラさげて会うんだ。 許してくれるはずがないし、まだ隠していることもある。 僕は、避けた。 で、過去を見ないように。 12ステップに取り組む必要性を感じないように。 「酔い」を求めた。 旅行に出かけた。どうだ、こんな事も出来るんだ! 資格取得の通信教育セットを買った。どうだ、すごいだろ! パソコンを買った。こんなに回復している人はいないだろう! お前たちは、何も持っていないだろ。俺は、違う。 苦しくなる、一方だった。 もう、僕には、そんな「酔い」は効かなかった。 経験者に縋り付き、始めた、12のステップ。 そうか。 僕の生き方には、こんな欠点があったのか。 これからの僕は、このままで居たくない。変わりたい。 その思いは、自分一人で手にできたものではない。 大きな力に後押しされるように。 僕は、自身の生き方を変えるため。 過去に傷つけた人たちに、謝罪や金銭弁済の約束をした。 職場、友人、知人、役所、飲み屋、サラ金、家族・・・。 いかに、自分が自己中心的に生きてきたか。 「おぉ!生きていたのか!元気か!」 「そうか、頑張ってるんだな。無理せずぼちぼちな!」 「あなたがどうしているか、みんな心配していたんだよ!」 人って、こんなに、あたたかだったのか。 これほどまでに、心を寄せていてくれたんだ。 「いまさら、なんでメールしてきたの。」 「まだ、会わせるわけにはいかない。」 「お前のこと、許している奴もいれば、許してない奴もいる、 ぶん殴りたいと思っている奴もいる。」 もう、逃げない。 自分が考え行動してきた結果。 これから、どうするのか、それは、自身の責任なんだ。 薄皮が、何枚も剥けていく。 新しくなっていく。 僕は、生きていいんだ。 自分の行動に責任をもち、正々堂々と歩んでいいんだ。 今でも忘れないし、これからも、忘れない。 母に埋め合わせした時の、母の声。 あふれ出る思いを必死にこらえながら、僕にかけてくれた言葉。 「元気そうで、本当によかったね。」 これは、うまくいく。 酔いなんか、いらない。 僕を、生きるという現実から逸らすような、酔いなんかは、 もう、いらない。 いまのスポンサーに、よく言われます。 「もっと、自分に自信をもっていいんだよ。」 そう、そんなときは、自己をあわれむ酔いに傾きかけています。 いま、この瞬間を生きることを、どこかで放棄すると、 僕は、自分に自信がなくなるのです。 そんな自分に、酔いは似合います。 けれど、酔いは使いません。 僕は、現実に向き合い、行動します。 僕は、成長したいから。 そして。 それこそが、僕自身に対しての「埋め合わせ」、なのだから。 このブログを始めて、丸4年が経ちます。 スタート時に使っていたパソコン。 あの「酔い」の苦しみの中で買ったパソコンです。 毎年、この時期には、記事を見返します。 そして、いまの僕を導いてくれた、大きな力に感謝するのです。 ありがとう!!!!!!! #
by mi8_bluesnow
| 2012-09-12 23:58
| 日記
2012年 08月 26日
8月終わりの、日曜日。 ふたりで、街へ出かけました。 暑い。 太陽が雲に隠れると、幸せ。 けれど、急いで歩くと、暑い。 出かけた先は、家族連れでいっぱい。 いつか、そうなりたいと思いながらも・・・。 大変。でも幸せ?うん、幸せだろうな。 幸せなんだけど、幸せじゃないとき。 それは、本当に、相手のせいじゃなく、自分のせい。 38の男が、時に、ふて腐れるとき。 それは、本当に、自分のせいなんだと。 分かっていて、それをするから、タチがわるい。 もう、いい加減、そんな事。 それは、止めにしないか。 そう、自分に言い聞かせる。 確かに、それで、ギャンブルをやるわけでも、 酒を飲んでしまうわけでも、はたまた。 昔、繰り返したように、言葉の暴力をぶちまける。 そんなわけでも、ない。 ただ、正直に生きたい。 その中で、出てきたことを、健康的に解決したい。 幸せ。 ただ、それだけ。 じゃあ、またね、と見送って。 ひとり、久しぶりにラーメン屋。 どこも人でいっぱいで、空いていたのが、喜多方ラーメン。 僕は、好きなのでラッキーだった。 頼んだラーメンは、チャーシューがドンブリ一面のやつ。 昔、取材と称して、よく食べたな。 美味しい。美味しいんだけど、もういい。 チャーシューが好きなのに、もう、入らない。 電車の時間が気になって、急いで改札へ。 帰り道に。 人が乗って降りるなか、僕は終点まで。 どんどん時間は過ぎていくのに。 季節も次へ移るのに。 僕は、なぜ、手放さないままで、いるんだろう。 自分の、古い生き方を。 自分の人生を、他人へ放り投げる、生き方を。 夏が、もうすぐ、終わる。 さらば。 でも、またやって来る。 その時までに、変わっていたい。 未熟な自分よ。 古い生き方よ。 もういい。 さらば。 幸せへと歩んでいくために。 ありがとう。 #
by mi8_bluesnow
| 2012-08-26 23:56
| 日記
2012年 08月 19日
ほんの少し、秋のにおい。日曜日。 覚悟しています。 猛暑に対して・・・まだまだ寛容さが、必要だという事を。 久々のスーツ。 職場の大きなイベントで、大きく膨れ上がった身体を動かし。 スラックスが破けないよう、慎重にしゃがみ、荷物を運ぶ。 イベントの最後に流れた、スライドは、昔と今の自分の姿。 体型は昔に戻りたい、あの頃は汗もそれほど出なかったな。 けれど、なんだかんだで、今が、いい。 他のみんなも、なんだかんだで、今の顔が、いちばん。 イベントが終わって、少し、涼しい風。 そうだ。季節は、次のページへ。 僕も、次へと、うつらなきゃ。 以前、このブログに書きました。 僕の手もとには、昔の写真がありません。 正しく言うと、ギャンブルとお酒真っ最中の、頃。 今日のイベントで使った写真は、大学時代の友人から、 昨年送ってもらったもの。 なんで、棄てたんだろう。 けれど、他の誰かがした訳じゃない、自分が棄てたのです。 無かった事にしたかった。 恥にまみれて、職場を去り、住むところを去るたびに。 生きていたのに、生きてないようなフリをする。 それは、ギャンブルやお酒を止めてからも、続きました。 僕には、次が、必要でした。 ただ、出来もしない事を、望んていた。 僕の人生を、切り分けて、そこから手足が生えるような。 三十数年の、僕の生きてきた道のりを、無視するような。 それは、自分自身を無かったことにするという、悲しい望み。 出来ない事を望む僕は、やっぱり出来ないままなので、 アブスティナンスを重ねても、生きる事に行き詰まり、 ステップに縋りついたのです。 イチバン大切な、本。 「強情で片意地に生き、何でも自分で取り仕切ろうとしてきた 結果として溜まってしまった残がいを取り除くのだ。」 棄てたはず、でした。 写真も、アパートの家具も、大好きな歌手のCDも。 僕自身の、人生も。 思いました。 ・・・僕は、自分の人生から、逃げていたんだと。 それは、実に、不誠実なことなんだ、ということ。 自分に、不誠実で、果たして新しい人生が歩めるだろうか? 昨日、自宅のポストに手紙が届いていました。懐かしい字。 それは、ふたつ目の会社の、元上司。 「元気に過ごしていますか?」 「あなたからの月々の送金は、次回で終わりにしましょう。」 「長い間、毎月送金してくれていた貴方のことですから、 再び過ちを起こさないであろうと、信じています。」 「今度、上京してきた時は連絡してください。 あの時と同じビルで、コーヒーでも飲みましょう。」 ひとつの埋め合わせに、ひとつの目途がついた。 ステップに沿って、行動したら。 ただ、それだけで、こうなった。 3年前。 埋合せで、元職場近くのビルで待ち合わせした、あの時。 恐れでいっぱいだった。 逃げたかった。 でも、僕には、埋め合わせをする理由がある。 上司の表情。 僕を、励ましてくれた、優しい言葉。 僕は、いったい、何を恐れて生きてきたんだろう。 新しい生き方とは。 僕の中の残がいが、無くなっていく。 決して、消えない。 僕が過去起こしたふるまいは。 だけど、そこから逃げているうちは、決して、始まらない。 僕の、新しい、生き方は。 ありがとう!!!!! #
by mi8_bluesnow
| 2012-08-19 21:25
| 日記
2012年 07月 30日
左手が、誇らしいな。月曜日。 プレゼントにお願いしたのは、腕時計。 先週の金曜日。仕事を終え、新幹線に飛び乗り、向かう。 日付が変わる、ギリギリで。 テーブルには花。 そして、大好きなお店の、美味しそうなケーキ。 いつも忙しいのに、ここまで準備してくれるなんて。 「本当に、いいのかな。」 この僕が、こんなにも大きな幸せを受け取って・・・。 「もちろんだよ。誕生日おめでとう!」 つい、口からでた。自分をいじめる言葉。 ちょっと、恥ずかしかった。 「そうだよね・・・。本当に、ありがとう!!」 ずっと、卑屈だったな。僕の人生は。 自分をいじめ続けてきたな。 僕は、不器用で、運動音痴で。 真面目しか取り柄がない、面白くない人間で。 小さな頃から、そう言われ続けた。 だから、本当にそうだと、思い込むしかほか無かった。 色々な事から、しり込みを続け、自分をいじめ続け。 そんな僕が、ギャンブルやアルコール依存で、 多くの人を傷つけてきたのだから・・・、 もう、幸せになんか、なれるわけない。 愛されることは、ない。 生きているのに、死んでいるって。 どんなに、惨めなことだろう。 僕は、38歳で。 6歳で。 3歳半だ。 かつて、依存対象を使うことで、自分を傷つけてきた。 黒々とした死の淵に、自身を追いやろうとした。 ギャンブルとアルコールが止まったのが、6年前。 しかし、それらが止まっても、自分をいじめていた。 止まっているのに、死の淵へ追いやろうとしていた。 依存対象が使えない分、卑屈さに輪をかけ、不幸に酔った。 良い生き方を手にした仲間に、「ムカつく。スリップしろ」と、 妬ましさを撒き散らしていた、僕の、精神年齢・・・。 そんな僕が、僕自身に「これで、いいのだ。」と声をかけ、 正々堂々と人生を歩むことができるとは。 3年半前・・・。僕の中の時計が、やっと動き出した。 そして、さらに。 道のりの途中。 僕よりも、さらに堂々と、自身の人生を歩む仲間に出会い、 その仲間から、教えられた。 「自分を愛する」という事の、素晴らしさを。 それは、僕にもできる、という事を。 そして、その責任は、自身にあるのだという真実を。 12ステッププログラムから貰ったのは、愛だ。 ひとつ、ひとつ、殻を破っていく。 こんなのできっこしない、圧倒的なスピードの仕事に取組み、 依存症という言葉を逃げ口上にしない、立ち居振る舞いをし、 過去に対しても、出来る限りの責任を取り続けている。 運動音痴の僕には無理だと思っていたダイビングに挑戦し、 頭の中で想像したことも無かった大型バイクの免許を取り、 仕事の内外で多くの人と繋がり、昔の友人とも再び繋がった。 社会に戻り、家族に戻り、自分の人生を取り戻した。 しかも、とんでもなく、素晴らしい人生を。 自分に誇りをもち、人生を力強く歩む。 僕には、可能性がある。 チャレンジして、結果を受け入れ、そして次へ。 卑屈な感情を、奥へと押し込める人間が。 自分の可能性を、勝手に縮める人間が。 誰よりもそばにいる、自分自身を愛せない人間が。 あなたを愛せるわけがない。 とんでもなく素晴らしい人生のなかで。 僕は、とんでもなく素晴らしい人と出会った。 自分の殻を打ち破った先で、あなたと出会った。 時を、刻む。 僕の、あなたの、それぞれの腕が。 その時を、もし、止めてしまう力があるならば、 それは、かつて僕自身に対してそうであった、卑屈さだろう。 その時を、止めない。 自分の事を愛している。 だから、真正面から、堂々と言える。 あなたの事を、愛していると。 この人生を。 ありがとう!!!!! #
by mi8_bluesnow
| 2012-07-30 23:58
| 日記
|
ファン申請 |
||