|
2010年 06月 24日
直前! 木曜日。
生で見たいのもヤマヤマですが、明日の仕事は早いので・・・。 サッカーの事は良く知らないし、誰が出ているかも、そんなに知りませんが、 ひとつ言える事は、何らかの結果が出て、それは動かせない事実と言うこと。 前評判が散々だっただけに、チーム全体の活躍に、余計胸が熱くなります。 突然、世界トップの選手に変身できるわけじゃない。 背伸びしても、今、この瞬間に自分ができる事は限られている。 ただ、愚直に、自分たちのサッカーをすること。 素晴らしい気付きを貰える、このジャパンブルーの面々に、恵みがありますように。 そんな、スポーツライター気取りの事を考えていて、思い出した。 そうだ・・・。4年が過ぎたんだ、と。 あの時も、ワールドカップ真っ最中だった。 日付もドンピシャかとおもったが、日本VSブラジルの試合は6月22日の深夜だった。 僕は、その日も会社へ行き、仕事をしていたが、アタマの中は別の方向。 「6時ピッタリに職場へ出て、パチンコ屋に行って、居酒屋へ行こう。」 2月から働き始めた、3つ目の職場。 どうにもならなくなって10数年ぶりに実家へ戻り、今度こそと誓った上の再就職。 しかし、その月から会社の金に手をつけ、ギャンブルを始めた。 それまでの振る舞いで、積もりつもった、親にも誰にも言えない借金。 サラ金は親に肩代わりしてもらい、ヤミ金は弁護士へ、 2つ目の会社で、盗んだり不正に得た金は警察ざたになり、示談へ。 しかし、その他にも、個人的に借りた金が幾つもあった。 それを、親に内緒で返したいと、会社の金に手をつけた。 「ギャンブルで勝って、返せばいいんだ。」 これまで、何回も使ってはクビになった考えで、いとも簡単にギャンブルを始めた。 再就職先の人間関係。 実の妹と同い年の女性先輩。その先輩と仲が良いように見えた部長。 努力をせず、職場の居づらさを、人のせいにして、嘘をついて会社を休んだ。 春過ぎには、もう、抜けられなかった。まっ昼間から夜遊び、ギャンブル、お酒。 手を付けた金額が、どんどん増える。どうしよう。 「でも、ギャンブルをして勝って、返せばいいんだろ!!」 だから、その日も、同じ。 定時であがって、あれやろう、これやろう。 しかし、夕方に部長から声を掛けられた。「会議室に来てくれないか?」 ピンと来た。 「バレた。」 家から母親が来た。 仕事先の父に電話した。 「どうした!また、何かやったのか?」僕の声で、全てを感じた、父。 会社の上司が、家へ送ってくれると母と僕を、車に乗せようとしたが、僕は、逃げた。 駅から深夜バスに乗るか? 電車に乗って、遠くに行くか? 電話を掛けたかった。誰かに話を聞いてほしかった。誰かと話したかった。 携帯電話のアドレス帳を下へ下へと送っていく。 誰も、いない。 登録人数は100人を超えているのに、電話できそうな人は、誰もいなかった。 駅まで歩いていくと、上司の車が待っていた。 僕は、母と共に乗って、家へと帰った。本当は、この状況を望んでいたんだ。 家には父がいた。蹴られた。 母には殴られ、物を投げつけられた。 僕は、叫んだ。 「お前らがいけないんだ!お前らのせいだ!!」 掴みかかる母を、玄関の段差に押し倒し、家の外に飛びだす。 どこかへ行こう。 しかし、ポケットには、小さいラジオ。 イヤフォンで聞いたのは、日本とブラジルの闘い。 僕は、ここまできても、自分のした事を、他人事のように捉えていた。 どこへ行く事も出来ず、死ぬ事もできず、試合の後、家へ戻った。 僕は、ギャンブルを止めた訳じゃない。 自分のした事で、ギャンブルが出来ない状況に追い込まれただけだった。 そして、それが、始まりだった。 全てが、導きだった。 次の会社に行って、借金を返そうと思っていた僕の考えを、母が斬ってくれた。 そのお陰で、身動きが取れなくなり、色んな相談機関へ電話を掛けまくった。 どこに掛けたか、訳がわからないくらいに。そこで、教えてもらった。 まずは、地元のアルコールの自助グループへ。 その翌日には、7時間かけて、三崎で行われたイチバン大切な本のイベント。 そこで、今のスポンサーに出会った。 そして、ギャンブルの自助グループにも、やっぱり何時間もかけて参加し、 そこで、施設の存在を知り、その数日後に入所した。 ギャンブルを止める為の前提となる基礎を作ってもらい、 確かに、止める日々は延びていった。日数を数えていた事も、あった。 しかし、必要性、ギャンブルを止める必要性は、全く自分には無かった。 次の仕事を認めてくれなかった、母親憎しの感情、逃げ出したい感情。 全ては、家族の犠牲の上に立った、施設利用やギャンブルを止める日々なのに、 自分で成し遂げているという、ゆがんだ思いが僕を包み込む。 何かにフタをして、何かを避ける、僕の‘やらない生活’。 ギャンブルを止めた僕に残ったのは、狂った、生き辛い僕だった。 止めているのに、鬱々と、毎日死にたいと思っていた。 僕は縋りついた。 三崎のイベントで出会った、今のスポンサー。彼が手にしている道具に。 いま、思う。 全ては、無駄ではなかった。 一直線に、導かれていた。 そして、感じる。「これで、いいのだ」と。 突然、止めている時間が数年に延びる訳じゃない。 突然、生き方が変わる訳じゃない。 その瞬間、自分ができる事は、限られているし、その量はせつない位に少ない。 だけど、今日一日、与えられた分量の導きを必死に歩く事で与えられた。 新しい生き方。新しい自由。 あの時、役に立たなかったアドレス帳に登録されている人へ、 ひとりずつ埋め合わせを進める中、再び繋がりはじめた。 親と、未来を語り、次のある別れができる。 色んな人たちの繋がりが、新しく生まれていく! そして、ココロの成長。 この生き方を続けていけば、ギャンブルやアルコール、 そして、その他、不健全で分不相応な、酔っ払いの道具から離れる事ができる。 今まで、僕は、知らなかった。 幸せという言葉の意味を。 幸せの枠を、自分勝手に決め付けていた。 でも、今は、幸せだと言い切れる。 幸せを感じさせてもらったからだ。 背伸びできない。 僕に出来る事は、今日一日の導きを誠実に歩む事だけだ。 今、ギャンブル依存の渦中で苦しむ仲間へ。 どうにもならないアルコールで苦しむ仲間へ。 もう、闘わなくて、いい。 解決は、ある。 神様。 ありがとう!!!!!!
by mi8_bluesnow
| 2010-06-24 23:57
| 日記
|
ファン申請 |
||