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2010年 07月 26日
![]() なんだか、祭りが終わった後、月曜日。 昨日の夕方は、芝居を観終わってから、久しぶりに街をぶらぶら。 レンタサイクルでママチャリを借りて、昔住んでたアパート近辺まで。 無くなった店、新しく出来た道路、ボロかった市役所は大きく建て替え中。 ・・・アパートも、大家さんの名前入りから、オシャレな名前に変わってました。 この街を逃げるように去って、6年以上経ちますが、よく覚えているもので、 自転車に乗っていると、いまもこの街に住んでいるような気分になります。 実際に、この街に住んでいた時。 田舎くさくって、退屈で、とにかく東京へ行きたくって。 でも、今、都会に住んでいて、あの頃東京に求めていた事を、 求めずに生きる事が出来るようになり、この街をブラブラしていると、 僕のココロの中の奥にしまい込んでいて見えなかった、 この街への愛着が、いまだ変わらずに存在している事に気付きました。 なんか、嬉しかった。 駅前に戻って、夜。 芝居の打ち上げ飲み会に、少し参加させてもらいました。 こういう場に出ると、僕は注目を集めてたくて、仕方なかった。 みんなから話しかけてもらったり、チヤホヤされたり、そんな事を求めてた。 その気持ちが満たされないと、酔っ払って、不機嫌になって・・・。 主役は、僕じゃない。キャストやスタッフたち。 20回目の公演が無事終わり、おめでとう。お疲れ様。 そして、楽しく、安定感があって、考えさせられる芝居をありがとう。 あの頃の若さは、僕には無い。 あの頃使いまくっていたお酒も、いまはもう、無い。 そんなの、無くてもいいや。なんだろう、楽しかったな。 10年前、賑やかな、あの頃に戻ったようで、若返ったようで。 ・・・オッサンだ。だけど、本音。 昔の僕を知る仲間が、一言。 「元に戻ったね。」 僕は、ドキッとした。 元に戻るというのは、僕の中でアディクションの渦に戻る事を指しているからだ。 オレ、全然ダメなのかな? 「去年会った時は、なんか病んでた感じだったよ。目がイッてた。 でも、今日は、なんか普通だよ。」 僕の隣にいた仲間も、頷いていた。 去年の春先、直接の埋め合わせをさせてもらった、二人。 そうか。 あの時は、家族以外の人に初めて、ステップ9の直接の埋め合わせをした時。 怖くてこわくて、仕方なかった。 行きのバス内で、何度もイチバン大切な本の該当箇所を読み返した。 ステップ8のリストでは、真っ先に埋め合わせする人たちに入っていた。 その後、ある時に、重要な気付きを得た。 会いやすいと思っている人ほど深く傷つけている、って事を。 僕は、フタをしていた。表面上の謝罪になるところだった。 意を決して、二人に会える場所へ行き、時間をもらった。 あの時の事は忘れない。 優しさ。暖かさ。友という言葉の持つ意味。僕に欠けていた、友という感覚。 そんなプロセスの途中だった。 まだ、僕の理解する神様とのホットラインの目詰まりを大掃除中。 周りの人たちは、良く見えているなぁ。 「ギャンブルやアルコールを止めただけでは、狂ったままだった。」 この言葉は、やっぱり事実だな。 昨年の再会から、1年と数か月。 僕は、様々な方や団体に埋め合わせの第一歩をやらせてもらった。 その都度、僕の中から、恨みや恐れ、罪悪感が流れ出していった。 そして、同じ病気の仲間の手助けをするなか、新しい生き方の感覚を得た。 そして、昨日。 10年前、賑やかな、あの頃に戻ったようで、若返ったようで。 バカ話。あの頃、面白い事ばかり追い求めていた時のように、次々と。 確かに、元に戻った。 イチバン大切な本。 「ぼくたちがちょっと見には、俗っぽく軽率に見えることに驚く人たちがいるだろう。 だがその下には、焼けるような真剣さがある。」 僕は、ギャンブル依存症という病気の中、信じられない事を平気で起してきた。 ギャンブルを止めても生きることに辛く、行き詰まって、死にたかった。 そんな時、目の前に現れた、ステップと言う生き方の道具。 岩石のように、真面目な人間になる訳じゃない。 周りから明らかに浮いているような、変な明るさの人間になる訳でもない。 ありのままを受け入れ、ありのままで生きていく人間に、なる。 「元に戻ったね。」 嬉しいよ。今回、福島に行って、イチバンのプレゼントを貰えたようだ。 青春時代を共に過ごした仲間と会って、あの頃に戻れた。 過去、それは僕の中の変わらない部分。変えられない、部分。 神さま わたしにお与えください 自分に変えられないものを 受け入れる落ち着きを 変えられるものは 変えてゆく勇気を そして ふたつのものを 見分ける賢さを 私の意思ではなく あなたの意思がおこなわれますように 変えられないものを、変えようと必死だった。 変わりゆく流れに背を向け、変えなきゃいけないものを、そのままにした。 ‘ふたつのものを見分ける賢さ’が無い、僕が、 僕の理解する神様へ、導きを求めて、その示された途を歩く。 何を変えていくのか、何を変えなくてもいいのか? そんな事を自分であれこれ考える必要なんか、無かったんだ。 あの頃の、恨み・恐れ・罪悪感が、愛・勇気・責任感へと、変わった。 変わらないものが、より鮮やかに、鮮やかに、浮き出てくる。 やっと、出来るような気がする。 友と、友として接することが。 祭り・・・芝居が終わって、新幹線に乗り、帰る。 昔は、普段の暮らしに戻るのが嫌で、鬱々としていたが、いまは違う。 また、会いたい。 この生き方を続ければ、会えるだろう。 背筋が伸びた。 僕は、もうすぐひとつ歳を取る。 36か。 今日一日のスパンの成長を続け、また行こう、この場所へ。 変わらないものが核となり、僕は変わってゆく。 ありがとう!!!!!!
by mi8_bluesnow
| 2010-07-26 23:57
| 日記
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